京都を快適にサイクリングするための、7つのポイント教えます!

京都で自転車に乗ろう。けど、わからないことが多くて不安。

「どのくらい巡れるの?」「どこを走ればいいの?」「坂ってあるの?」「駐輪場はあるの?」…。日々、レンタサイクル店でお客様とお話をしていると、そんなご質問をたくさん頂戴します。

せっかくの旅行、少しでも不安を解消して、有意義な時間を過ごしたいですよね。

そこで、京都で自転車に乗る時に知っておきたいポイントを7つに絞って、一つひとつ丁寧に説明していきます。

余裕を持った計画を立てる

「計画は立てたほうがいい」、けれど「あまりぎっちり詰め込みすぎないほうがいい」

「計画は立てたほうがいい」、けれど「あまりぎっちり詰め込みすぎないほうがいい」。この2つがポイントです。

計画は立てたほうがいい

京都には、魅力のある場所がたくさんあります。お寺や神社がたくさんあります。素敵なショップやカフェが立ち並ぶ繁華街もあります。手足を伸ばして寛げる自然豊かなエリアもたくさんあります。

京都は、いろいろな愉しみ方のできるまちです。選択肢がたくさんあるので、何度来ても毎回違った観光を愉しめます。

反面、ある程度計画を立てておかないと、結局どこへ行けばよいのかがわからいまま一日が終わってしまうまちでもあります。

最低でも、「今日は、◯◯へは必ず行こう。あとはその後の気分で…。」というくらいの、大まかなイメージだけでも決めておきましょう。

あまりぎっちり詰め込みすぎないほうがいい

一方で、あまりぎっちり計画を詰め込みすぎるのは、オススメではありません。

「伏見稲荷に行って、東福寺と三十三間堂と清水寺、それから高台寺と八坂神社と知恩院にも行きたい。永観堂と南禅寺と銀閣寺も外せないし、下鴨神社と上賀茂神社も魅力的。金閣寺と龍安寺と仁和寺は外せないし、時間があったら嵐山にも寄って、あと、鈴虫寺にも行こう。あっ、二条城と東寺にも寄りたいね。そうそう、祇園と四条河原町と錦市場でお買い物もしなくっちゃ」というのは、だいぶ極端な例ではありますが、詰め込みすぎです。

お寺や神社、美術館や博物館、カフェやレストラン、どれも駆け足で通り抜けるのはもったいない場所ばかりです。せっかく訪れるのだから、ゆっくりじっくり愉しんだほうがいい。

例えば、ガイドブックに大きく載っているような大規模なお寺さんや神社さんの場合、拝観時間として、1ヶ所につき1時間は確保しておきましょう

それに、なんと言っても、「偶然出会う何か」に気楽に寄り道するのもサイクリングの魅力です。途中で寄り道しても大丈夫なくらいの、余裕を持たせておきましょう。

ルート選びに時間をかける

ある程度、行きたい場所が決まったら、それらを結ぶルートを考えましょう。

正直なところ、点と点を結ぶだけなら、電車やバスを使ったほうが楽です。お金に余裕がある方ならば、タクシーを使えば座っているだけで頭も体も使わずに目的地に連れて行ってもらえます。けど、それでは移動時間を愉しむことはできない。

サイクリングの魅力は、点と点を結ぶ「線」の時間を愉しめること。移動時間こそが、最大の魅せ場です。だからこそ、ルート選びには可能な限りの時間を使って、たくさんの工夫を折り込みましょう。

大きな道より小さな道を選ぶ

幹線道路を外れて、風情のある通りを。

できれば、幹線道路ではなく、細い道を走りましょう。

京都の中心部は、そのほとんどが「縦の道」と「横の道」で成り立っています。いわゆる、碁盤の目です。カーブはほとんどありません。方向さえ間違えなければ、道に迷うことはあまりありません。

だから、思い切って、幹線道路から外れてみましょう

一筋道を変えてみるだけで、空気がガラッと変わることがあります。車のエンジンの音が鳴り響く幹線道路がある一方で、その隣に西陣織の機織りの音が聞こえてくる通りがあります。高層のビルが立ち並ぶ幹線道路がある一方で、その隣に石畳の敷かれた風情たっぷりの通りがあります。

住んでいる方に迷惑にならないように配慮しながら、ぜひ京都のローカルに溶け込んでみてください。

川沿いをうまく使う

鴨川デルタ。

京都には美しい川がたくさんあります。代表的なものは、鴨川と桂川です。

鴨川は、京都の中心(少し東側)を南北に貫く河川です。随所にスロープがあって、そこから川沿いに整備された遊歩道に入ることができます。京都駅付近から、絶景「鴨川デルタ」まではおよそ40分。至極の時間を愉しめます。快適さと安全性を兼ね備えた、まさに歩行者と自転車の特権です。

一方の桂川は、京都の西側を流れる河川で、川に沿ってサイクリングロードが整備されています。京都駅周辺から嵐山方面に向かう際に、とても便利な道路です。五条通を経由して、桂川沿いのサイクリングロードに入るのが一般的でしょうか。のどかな自然に癒やされながら、嵐山に向かうことができます。

他にも、高瀬川や白川、さらには、川ではありませんが琵琶湖疏水沿いなども、ルートの選び方によっては自転車走行にとても適した場所となります。

自転車で走れるお寺さんにお邪魔する

京都には、敷地内を自転車で走行することを許してくださっているお寺さんがいくつかあります。妙心寺、大徳寺、相国寺、東福寺がその代表的なところです。

想像以上の気持ちよさを味わえます。

ただし、当然のことながら、境内は歩行者が最優先です。安全に最大限留意しながら、できるだけゆっくり走りましょう。また、路面に凹凸がある場所がたくさんありますので、転倒事故に十分注意しましょう。入り口に係の方がいらっしゃるときは、会釈も忘れずに。

坂はあるものと心得る

「京都に坂ってあるの?」、これがお客様から頂戴する中で一番答えにくいご質問です。どう工夫しても、答えが複雑になってしまうのです。

「まず、京都の中心部は、概ね平らです。けれど、北に向かうに従って、ゆるやかに傾斜しています。そして、市街地を囲うように、東・北・西の3方向に山が連なっています。だから、中心部から外れる場合は坂を登ることになります。」

要点だけに絞っても、これだけのことをお伝えしなければなりません。

下の地図を見ながら、もう一度確認してみましょう。

まず、京都駅を探してください。地図のだいたい中心にあたります。この周辺はおおむねフラットです。しかし、そこから少しずつ北(上)に視線を動かすと、緑色が濃くなっていくのがわかります。市街地全体が、ゆるやかに傾斜をしている、ということです。

そして、市街地のを囲うように、東(右)・北(上)・西(左)には茶色で描かれた山が連なっているのもおわかりいただけるでしょう。大阪に繋がる南(下)だけには山がなく、広い平地が広がっています。

標高100mまでを緑で、それ以上を茶色で塗ってみました。

仏教を学んだり広めたりするための場所としてのお寺は、その修行の地として山が選ばれることが多く、結果的にお寺さんは山の麓に位置することが多いようです。また、もともと自然を崇拝することに起源を持つ神社は、崇拝対象の山や水などの近くに位置するため、自ずと市街地よりは自然の豊かな、すなわち坂のあるエリアに存在することが多いようです。

つまり、京都観光として最もメジャーな「お寺」や「神社」に行くには、坂を伴うことが多い。

京都で自転車観光をするならば、坂はあるものと心得よ。それが基本です。

清水寺と竹林の道には早朝に行く

清水寺への参詣道は、京都で最も混雑する道路のひとつです。狭い急坂で、観光バス・タクシー・自家用車がひしめき合っています。自転車で行っても、車の脇をすり抜けるほどの十分なスペースはなく、最悪の場合、長時間に渡って排気ガスを吸い込みながら交通渋滞に巻き込まれなければなりません。

嵐山の竹林の道も、日中は世界中からの観光客の方でごった返します。ピークの時間帯は、まるでお祭りか初詣に来たかのような錯覚を覚えるほどです。道路の真ん中で写真を撮る方も多く、とても自転車に乗れる環境ではありません。

その混雑を避ける方法は、ずばり早朝に訪れること。快適な移動ができて、静かなゆったりとした時間を愉しめます。

清水寺は、一年を通して朝6時に開門します。嵐山の竹林の道は、普通の道路ですので24時間通行可能です。早起きは三文の徳、お試しあれ。

東西南北を意識する

京都の碁盤の目のまちは、平安時代にその基礎が作られました。

京都では、常に東西南北を意識しましょう。とても移動がわかりやすくなります。

今、自分はどっちの方角を向いているか。そして、これからどっちの方角に進むのか。地図を見るときは、自分の向いている方向と地図の向きをきちんと合わせて、その移動方向をイメージしましょう。

東西を貫く道路は、北側から「一条」「二条」「三条」と続き、最後は「十条」まで、数字を冠にした通りが並んでいます。北へ向かえば数字が減るという原則は知っておくと便利です。

また、京都では、北に向かうことを「上(あが)る」、南に向かうことを「下(さが)る」と言います。「のぼる・くだる」ではなく、「あがる・さがる」です。北の方にお住まいだった天皇の方に近づくことから、北へ向かうことを「上る」というようになったという説もあるようです。

自転車以外の交通手段も考える

時には電車を使ったほうがいいこともあります。

自転車は魅力的な乗り物ですが、時と場合によっては他の交通手段を使ったほうがよいケースもあります。

まず、あまりにも遠くに行く場合は、電車やバスなどの公共交通機関の利用も検討したほうがよいでしょう。体力と目的によってかなり感じ方に個人差はあるでしょうが、北は大原・鞍馬・貴船・三尾、東は山科、南は宇治・八幡などは、原則として公共交通機関を使うべき場所です。大原・三尾へはバス、鞍馬・貴船へは叡山電車、山科・宇治・八幡へはJRや京阪電車などが便利です。

もしどうしても自転車で行きたいときは、それなりの自転車を用意して、自身もある程度普段からトレーニングをしておくべきです。私個人としては、上述の場所はむしろ好き好んで遊びに行く場所ですので、決してそれらの場所へ行くこと自体は否定はしません。けれど、コンビニに買い物に行く感覚といえばよいでしょうか、軽い気持ちでなんとなく行ってしまうことは止めておきましょう。

また、四条河原町や錦市場など繁華街エリアも、自転車には適しません。繁華街の四条通・錦小路・三条通・河原町通・寺町通・新京極通などは、自転車走行自体が禁止されているからです。近くまで自転車で行くことは可能ですが、その場合は近隣の駐輪場に停めて、歩いて散策を愉しむほうが賢明です。

駐輪場を使う

駐輪場を使うことで、無駄な時間とお金を使うことを防げる。

自転車から離れるときは、必ず駐輪場を使いましょう

お寺さんや神社さんは、だいたいのところが無料の駐輪場を用意してくださっています。場所がわからない場合は、受付などできちんと場所を教えていただき、その指示に従いましょう。

一部、駐輪施設のない場所も存在します。清水寺・平安神宮・銀閣寺・二条城・八坂神社・知恩院などがその代表例です。この場合は、近くの有料駐輪場を使ましょう。なお、清水寺・平安神宮・銀閣寺・二条城の各公共駐輪場では、全駐輪場の共通券を1台200円で購入することができます。

また、四条河原町を中心とした繁華街のエリアにはも、公共・民間を問わずたくさんの駐輪場があります。前述の通り、繁華街エリアは自転車では行動しにくい場所ですので、駐輪場に停めて歩いて観光を愉しみましょう。

地元の人に聞く

困ったときは地元の人に声をかけてみましょう

的確な答えを得るばかりか、もしかしたら、期待以上の情報を手に入れることができるかもしれません。そうやって、地元の人と関わりを持つことも旅の醍醐味です。

スマホはとっても便利な道具ですが、スマホとばっかりにらめっこしている旅はあまり愉しくないと、私は思います。ぜひ、京都のローカルと関わりをもってみてください。

まとめ

「京都を快適にサイクリングするための、7つのポイント教えます!」と題して、京都の自転車旅に必要な情報をまとめてみました。

もう一度復習してみましょう。次の7項目です。

  • 余裕を持った計画を立てる
  • ルート選びに時間をかける
  • 清水寺と竹林の道には早朝に行く
  • 東西南北を意識する
  • 駐輪場を使う
  • 自転車以外の交通手段も考える
  • 地元の人に聞く

これから京都でサイクリングを愉しもうと計画されている方に、少しでも役立てていただけたら嬉しいです。

それでは、ボンボヤージュ、よい旅を!

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